西新宿の超高層ビルが並ぶ界隈は、お洒落な写真が写せそうなので一度行ってみたいと思っていました。そして、ようやく出かけたのですが、意外な難点が...


新宿駅西口をバックに。

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歩道から新宿センタービルの敷地にちょと入ったところで。

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このあと、吹き抜け地階になっていて小庭園ふうにした飲食街を見つけ、そこに下りて自撮りを1枚したら、警備員さんが来て、
「ここは撮影禁止です。」
と言われました。
「男性の方ですよね?」
と言われたので、すぐ分かったようです。注意深く人を観察するような人でなければ気付かれないぐらいの変身はできるようになったと、自分では思っていますが、店員さんとか警備員さんとか仕事柄、人を注意深く見る人の目まではごまかせません。

写した画像は消さなくてもいいということでしたが、警備員さんは丁重に付き添ってビル敷地外の歩道までお見送りいただきました。そこでこの界隈は撮影ダメかと聞いてみたんですが、
「歩道はいいけど、うちのビルの敷地内のタイルの色が違っているところはダメなんですよ。」
ということでした。
しかし、ビル敷地が撮影禁止だというのは意外でした。これまでのお出かけでこういうことは一度もありませんでしたから。


京王プラザホテル前。

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都庁の敷地内で。ここでは警備員さんが飛んできたということはありませんでした。

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ハイアットリージェンシーホテル前。

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新宿中央公園への歩道橋。

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新宿中央公園。

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新宿中央公園に隣接してある熊野神社へお参りしてきました。

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しかし、どうして新宿センタービルは敷地内自体が撮影禁止だったのでしょう。単に女装者だからダメというわけでもなさそうです。それで、考えたのですがこういうことではないかと。

このお出かけは2016年の4月末ですが、ちょうどこの時期、日本経済新聞の「私の履歴書」に三菱地所の元社長、現名誉顧問という方が書いておられました。そこに示唆を受けるような内容がありました。(私の実体は就職して30年余りのサラリーマンですから、日経新聞は読んでます。)
三菱地所というと丸の内の大地主です。丸ビルを建て替えたときの話で、かつては休日の丸の内はゴーストタウンと呼ばれていたが、世の中の変化にしたがって街に賑わいを創出していかなければならないということで、下のほうの何階かのフロアをショッピング・レストランのフロアにしたそうです。

それまで、丸の内はビジネス街というだけで、ビルも画一的で1階とか地階の飲食街もオフィスワーカー向けで外部に対してオープンではなかったようです。私も社会人になって1、2年目頃でしたが(それも約30年前)、休日に東京駅へ行く用事があって、そのあと丸の内を皇居のほうへちょっとぶらぶら歩いてみたことがありましたが、ホントに人がいなかったです。

今、再開発で作られたスポット、建て替えられた大規模ビルというと、ショッピング・レストランのエリアがあったり、大きな吹き抜けがあったりとか外部に対してオープンな造りになっていることが多いですね。こういう方向へ潮目が変わったのはいつ頃かというと、やはり東京ディズニーランドがオープンし(1983年)、成功したあたりだと思います。もう一つは、都内で最初の大規模再開発だった赤坂のアークヒルズでしょう(1986年)。
アークヒルズはオフィス棟だけでなく、ホテルやコンサートホール、大屋根があってイベントが行える広場、そして庭園、さらに居住エリアとしてのマンションからなる最初の施設で、そのあと、再開発で作られた施設(恵比寿ガーデンプレイスや六本木ヒルズ等々)や建て替えられた大規模ビルなどは、同じような路線で、しかもテーマパーク的な要素を程度の違いはありますが、加味したものになっています。つまり外部に対してオープンで、人を呼び寄せるような施設にしているわけです。

私も女装お出かけをやるようになってから、恵比寿ガーデンプレイス、六本木ヒルズ、品川インターシティ、汐留シオサイト、大手町タワー、丸の内の旧中央郵便局のKITTE、そして丸ビルと、再開発エリアや建て替えビルへいろいろ行っています。こうした施設のオープンエリアで自撮りしても、警備員さんに止められたということはないんですね。

だけど、これら再開発・建て替えの施設でも、オフィス棟やオフィスエリアがあって、そこは部外者は立ち入り禁止です。今は、たいていの会社・団体でICカードの身分証があって、オフィスエリアの入口にはセキュリティゲートが設置されていますから、そこを突破しようとしたら警備員さんが飛んでくることでしょう。

それで考えたのですが、西新宿の超高層ビルが建てられ始めたのは1970年代(新宿センタービルは1979年竣工とのこと)、ディズニーランドやアークヒルズができるまだ前の時代です。なので、ビルは基本、オフィス用途、敷地は飲食店街も含めて全体が外部に対してオープンという考えがなく、再開発・建て替え施設内のオフィスエリアと同じで外部者お断りになっているのではないかと思うんですね。

そうなると、西新宿というところは女装者にとってはお出かけして、さらに写真などを写したりする場所としては、あまりいい場所ではないのかもしれません。
西新宿に限らず、女装お出かけのときは、行き先の施設が、いつ頃作られたかとか、施設の構成がどうなっているかとかを調べてから出かけたほうがいいようです。


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